☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 幻想天華 7 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
サクラの説明を聞き、おれは唖然とした。 「それじゃ、その幻術は・・・死者に夢を見せるものなのか?」 「そうです。」 どこか信じられない話だが、サクラはなんてことないように頷いた。 信じ難い話ではあるが、カカシは実際にその術を・・・完全ではないが、体験している。 第一、サクラの表情が嘘を言わない、決意にあふれたものになっていた。 「・・・本当、なんだな。」 「はい。」 サクラの話はこうだ。 まず、あの術は完全にサクラのオリジナルであるということ。 術の対象は悔いのある死を遂げたもの。 ・・・サクラいわく、忍の戦いで殺された者、なのだそうだ。 生きている者への使用はカカシが初めてであったらしい。 とりあえず、あんな恐ろしい思いをするのはもう御免だ。生きている者は対象外。 術の内容はシンプルで、どこか複雑。 さきほども少し言ったが、死者に夢をみさせるという事。 わかるような、わからないような術だ。 とにかく死者が無念の死を遂げたことを忘れさせる。 それから安心しきって眠り、本当に死を迎えると言うのだ。 その話を聞いてカカシはふと考える。 あのとき自分があのまま寝てしまったら、もうここにはいられなかったのかもしれない。 ゾクッと背筋が凍る。 忍びたるもの常に死は覚悟のうえだが・・・。 戦って破れたわけでもなく、ある意味『事故』のような事で死ぬつもりはない。 やはり生きている者は、絶対に対象外だ。 話を戻す。サクラの術で矛盾しているのは、死者は夢など見られないということ。 死んでいるということは、脳だって止まっている。 夢だってもちろん見られない。 そこでサクラはいくつかの印や念を使い、一時的に脳を活性化させる術を含ませた。 これは医術を参考にしたらしい。 確かにこれくらいなら、現在の木の葉の医療班なら、造作もないことかもしれない。 ・・・恐ろしい話だ。 そして、夢を見させる。 それがサクラの・・・幻術だった。
長い長い。 いや、短いんだけど長い。 説明はあきますね・・・。別にこれ、読んでも意味ないような気がします。(!)