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幻想天華 7

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サクラの説明を聞き、おれは唖然とした。
「それじゃ、その幻術は・・・死者に夢を見せるものなのか?」
「そうです。」
 
どこか信じられない話だが、サクラはなんてことないように頷いた。
信じ難い話ではあるが、カカシは実際にその術を・・・完全ではないが、体験している。
第一、サクラの表情が嘘を言わない、決意にあふれたものになっていた。
 

「・・・本当、なんだな。」
「はい。」
 
 
サクラの話はこうだ。
 
 
まず、あの術は完全にサクラのオリジナルであるということ。
術の対象は悔いのある死を遂げたもの。
 
・・・サクラいわく、忍の戦いで殺された者、なのだそうだ。
生きている者への使用はカカシが初めてであったらしい。
とりあえず、あんな恐ろしい思いをするのはもう御免だ。生きている者は対象外。
 
 
術の内容はシンプルで、どこか複雑。
さきほども少し言ったが、死者に夢をみさせるという事。
わかるような、わからないような術だ。
 
とにかく死者が無念の死を遂げたことを忘れさせる。
それから安心しきって眠り、本当に死を迎えると言うのだ。
 
その話を聞いてカカシはふと考える。
あのとき自分があのまま寝てしまったら、もうここにはいられなかったのかもしれない。
ゾクッと背筋が凍る。
 
忍びたるもの常に死は覚悟のうえだが・・・。
戦って破れたわけでもなく、ある意味『事故』のような事で死ぬつもりはない。
やはり生きている者は、絶対に対象外だ。
 
 
話を戻す。サクラの術で矛盾しているのは、死者は夢など見られないということ。
死んでいるということは、脳だって止まっている。
夢だってもちろん見られない。
 
 
そこでサクラはいくつかの印や念を使い、一時的に脳を活性化させる術を含ませた。
これは医術を参考にしたらしい。
確かにこれくらいなら、現在の木の葉の医療班なら、造作もないことかもしれない。
・・・恐ろしい話だ。
 
 
 
そして、夢を見させる。
それがサクラの・・・幻術だった。
 
 



長い長い。
いや、短いんだけど長い。
説明はあきますね・・・。別にこれ、読んでも意味ないような気がします。(!)


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