☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 幻想天華 5 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ここは・・・?」 そこは、白い世界だった。 何もない。 本当に真っ白な・・・世界。 いや。むしろ『空間』といった方が適切だろう。 見たこともない、白い空間。 そんなところに、カカシは1人で立っていた。 「なんでこうなったんだっけ?」 腕を組んで考えるが、何も思い出すことは出来なかった。 「ま。いいか。」 カカシはとりあえずその辺りを歩こうというつもりになった。 もしかしたら何かあるかもしれない。 もちろん、何もないのかもしれない。 そのどちらでもよかった。 この空間は、そんな気分にさせるところだった。 歩くときに、感覚はない。 土を踏みしめる独特の感覚。それがない。 水や泡を踏んだような感じがする。 自分が今、右に行っているのか左に行っているのかわからなかった。 下か上かすらもわからない。 めんどうになって、カカシは足を止めて寝転んだ。 「寝よう。」 そう口にすると、それが一番だというつもりになってきた。 そうだ。寝よう。 目を閉じると、ぼんやりと闇の中で何かが浮かび上がった。 それは七色の光をもった神秘。 (・・・虹?) 見覚えがある。どこかで見た気がする。 どこで見たのか? 確か、誰かが横にいたような気もする。 誰だったのか? 突然、恐怖が襲ってきた。 じわりじわりと神経を蝕んでいくような恐怖。 カカシは慌てて飛び上がる。 (なぜおれはここにいる?) ふと、そんな疑問が頭をかすめた。 だが考えてる暇もなく、カカシは立ち上がった。 (何だ?) 何かに追われるような気がした。 よくわからないが、とにかくカカシは走った。 どこへでもいい。逃げなくては。 (そうだ・・・!) 走る足は止まることなどなかった。 汗が噴出し、散るように飛んでいる。 逃げなくては。 (おれはここにいてはいけない!) 逃げなくては。 逃げなくては。 帰らなくてはならない。 目の前の白い空間が、爆発したように光に埋もれていった。
はいはい。意味不明ってやつですね。 というか、カカシ先生の人格が違う・・・!! さらに続くってやつです。