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戦う乙女

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おはようございます!私、春野サクラ!
元気いっぱいな恋するくの一で、これでも一応下忍なの☆

時刻は現在6:00丁度。
これから髪をとかして朝ご飯をすませて・・・7:00頃に家を出る予定です。
今日はいつものようにDランクの任務があるの。

でもね。任務の集合時間は8:00なんだ。
どうして早く起きたと思う?

答えは簡単。
最初にも言ったけど、私は恋する乙女・・・・・・そう。
だーいすきなサスケくんのために早起きしたのよ!

え?お弁当?ブブー。ハズレです!
そんな簡単な理由じゃ早起きしないわ。朝は一秒でも多く寝ていたいものでしょ?
早起きの理由は、サスケくんの生活に関わることなの。

最近は毎日朝早く起きてるのよ。
それも全部、サスケくんのためを思えばこそ。
きゃっ!私ったらなんて健気なのかしら!

あっ!もう7:10です!大変、少し遅れちゃった!!
急いで出かけなきゃ!

行く場所はサスケくんのお家。
持ち物はサスケくんを守るための忍具一式がつまったポーチ。


守る?
そう思ったあなたは賢い人ですね!
その通り。守るんです。



実はね・・・っと!
説明しようと思ってたのに、もうサスケくんの家についちゃったわ。
まあ、百聞は一見に如かず!
見てくれてれば、大体の事情は察知できると思います!
それじゃあさっそく・・・。


ほらほら、見えます?あそこ。
人影が3つほど、サスケくんの家の窓から中の様子を盗み見てるわ。
まったく、なんて常識がないのかしら!

さっそく『抹消』しますね!!
よいしょ。クナイクナイ・・・それ!


ドスドスドスッ!!



あー、なんて呆気ないのかしら!
思わず高笑いも出るってものよね。おーほっほっほ!!


失礼しました。
ほら見てください。あんなにぐったり横たわってますよ。
でも大丈夫。血は出てません。

ちゃんと血が噴出さないツボにクナイを投げましたからね☆
血が出てると、処理が大変なんです。
サスケくんにも気づかれちゃいますからね。


あっ!言ってるそばからサスケくんが!
隠れてっ!!




「・・・・。」
サスケはゆっくりと玄関のドアを開ける。
だが、いつものようにそこには誰もいなかった。
「おかしいな。」
サスケは首をかしげる。
 
「気のせい・・・なのか?」
まだ疑わしげに辺りを見回していたが、やがて首を引っ込め、ドアをしめた。



きゃああああああ!!
み、見ました!?
パジャマ姿のサスケくんっ!かっこいい!
ちっ、カメラ持ってくるんだったわ!でも朝からラッキー!!

って、こんなことで興奮してる場合じゃありません。
こんな感じで時々サスケくんが勘付くので、慎重に行動しなくちゃ。
慎重に慎重に・・・きゃ!


「春野サクラ・・・覚悟!!」

ドガ!めき!ぐしゃ!ぼきぼきっ・・・。


・・・・。
あー、驚きました。
いきなり背後から来るから・・・。
よくあるんですよ。こういうの。

この女の子、サスケくんのストーカーなんですよ。
私が邪魔するのが気に食わないみたい。逆恨みもいいところですよね。
でも・・・本気で敵うつもりだったのかしら?
忍者でもない人間が、いきがってんじゃねーぞ!しゃーんなろ!!


また取り乱しちゃった。えへ☆
それより、そろそろ時間です。



ガチャッ。
サスケはゆっくりとドアを開ける。
誰もいない・・・。
気配も感じないし、姿もみえない。

ほっとすると、サスケは集合場所へ向けて歩っていった。



さて、ここからは完全野外戦です。
気を引き締めないといけませんっ!
ここぞとばかりにサスケくんと直接話そうとする奴が出てくるんですから!
 
あ、さっそく!

「あの、サス・・・」
ドス!!


「ん?」
気のせいだろうか、今名前をよばれた気がしたのだが・・・。
考えてから、サスケは小さく笑う。
自意識過剰だな。まったく。
サスケは立ち止まってから、再び歩き出した。



・・・ギリギリセーフ!
気づかれてません。よかったー!ひやっとしちゃいましたよ。
この女のせいでっ!!

ふん。抵抗しようったって無駄よ。
第一何なの?その箱は!え?クッキー?
なるほどね。サスケくんに渡すつもりだったのね!なんて図々しい!!

罰としてあんたは簀巻きにして川に放り込んでやるわ!
ま、クッキーは私が食べておいてあ・げ・る☆
感謝するのね。ほーほほほ!!


あ、もう集合場所に到着しました!
それじゃ、私も・・・。



「おはよう、サスケくん!」
「ああ・・・。」
集合場所についてからほとんどすぐ、サクラが手を振りながらやってきた。
サクラはにこにこと微笑みながら色々な話をしてくる。

最初は迷惑だと思っていたけど、最近はそうでもない。
特にこの頃は妙な気配(しかも殺気)が時々するからだろうか?
精神的にも、疲れていた。
だが、サクラが横にいると癒される気がする。
 
サスケにとってサクラは大事な仲間であり、すごく大切な人にもなろうとしていた。



サスケくん、気づいてないわね・・・よかった。
ん。何?

こういうしている時にもサスケくんのストーカーが来るかもしれない?
だーいじょうぶ!その辺は抜かりないわ!!

サスケくんの隣りに私がいるだけで、大抵は寄ってこないのよ。
多分、私の日頃の行いがいいからかしら?
照れちゃうわv
ま、本当は怖がってるみたいなんだけど。


もちろん、だからといって100%安全ではない。
だからこそ・・・。


バチンッ!




何かが金属に引っかかるような音がする。
慌ててその方向を見たが、何もおかしなことはおこっていないようだ。
 
「どうしたの?サスケくん。」
サクラも不思議そうな顔をする。
サクラは何も聞こえなかったらしい。あんなに大きな音だったのに。

まあ、空耳だろう。
あまり気にしないでおくか。
「いや、なんでもない。」



またしてもバレなかったわ!
よかったー!

あ、今の音、罠にひっかかった音なんですよ。
この集合場所のまわりのいたるところに罠がしかけてあるの。
ちゃんと、『こっちから来るんじゃないかしら。』とか考えてしかけるのよ。
だてに切れ者ってよばれてないからね☆


馬鹿なストーカー女はこの罠にひっかかってこれないってわけ!
ちなみに罠にかかると、地下6メートルの落とし穴に落っこちるのv
ね?しばらくは出てこれないでしょ?

ま。カカシ先生はともかく、時々ナルトがひっかかるのが困るところなんだけどね。
けどナルトは忍者だし。
心配しなくても平気よね。あはは☆



任務の時はカカシ先生がいて出てこないから、後は帰り道!!
それさえ守ればとりあえずは大丈夫なのよ。

サスケくんのためにも、がんばって守りきってみせるわ!




確かにストーカーからサスケくんを守るのは結構大変です。
だけど、恋する乙女は強いっていいますし☆

本当はサスケくんのそばにずっとついていて守ってあげたいんだけど・・・。
今はまだそれができないからね。
でも、これからが勝負よ!

待っててね、サスケくん!!

それじゃ、そろそろ任務がはじまるので。
またお会いしましょうね☆
それでは!





私、好きなんですよ。こういうサクラちゃんが。
基本的に強いサクラちゃんが好きだからかな?精神的にも。

サスケもサクラちゃんが気になっている様子。
すぐにでもサスサクになりそうなサス→←サクですね。
積極的なのにこういうところで鈍感なサクラちゃんが好きなのか?私は。

サスケを書くのが苦手だから、サクラちゃん一人称。
書いてて非常に楽しかったのですが・・・。
皆さん的にはどうなんですかね?うーん。


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