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タイプ
            
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この日、7班は季節はずれの草むしりの任務をしていた。
やっとかかったカカシの休憩の声で、3人は大きな木の下に集まる。
 
「あー、疲れちゃった。」
サクラはそういいながら自分の肩をほぐす。
コキコキと小気味よい音をならすと、うーんと背伸びをする。
 
「それにしても、広い庭だってばよ。」
「確かに。すごいわよねー。」
ナルトの声にサクラは素直に同意した。
午前中からはじめたにも関わらず、まだまだ終わりそうもない。
 
 
「お疲れ様です。」
そこへ、お盆にお茶をのせた若い男がやってきた。
今回の依頼者で、眼鏡をかけた優しそうな男だ。
 
「大変だったでしょ?はい。」
男はサクラの顔を覗き込みながらお茶を手渡す。
3人はその行動に思わず小さな青筋をうかせた。
 
「あ、いえ。なれてますから。」
サクラは慌てながらお茶を受け取る。
男はにこりと微笑むと、残りのお茶をお盆ごと中央においた。
「そう。えらいんだね。」
 
 
「なんだあれは。」
男がいってしまうと、カカシは珍しく不機嫌に言葉をはいた。
ナルトとサスケはその言葉に頷くが、サクラは小さく首をかしげた。
 
「あれって、あの男の人?」
「何?サクラ、あーゆうのが好みだったりするわけ?」
カカシはさらにむう、とすると、置かれている茶に手をのばした。
依頼者はサクラにだけお茶を手渡したのだ。
 
サクラはカカシの言葉に目を丸くする。
「好み?まっさかー。」
「違うのか?」
サスケも茶を取りながら、サクラの声に反応をしめした。
 
 
「あんな優男、ごめんだわ。」
「優男?」
意味のわかってないナルトをサクラは一瞥すると、お茶をすすった。
「第一、あの髪型みた?ぴたっとしちゃって。」
 
ナルトは腕を組みながら首をかしげる。
あまり見ていなかったせいか、曖昧にしか思い出せなかった。
 
「じゃあさ、サクラちゃんはどういう髪型がいいの?」
「え?」
今度はサクラが腕組をする。
うーんとうなってから、にこりとこぼれんばかりの笑顔をみせた。
 
「私は、ツンツンした感じが好きね。」
 
 
さりげなく耳をダンボに答えを待っていたサスケは、思わずどきりとする。
ツンツン。
それってもしかして・・・。
 
 
「もしかして、おれのこと?」
はっとして振り向くと、ナルトが自分の髪を触りながらへへへと照れていた。
さらに、横ではカカシがさりげなく傾いた髪をさわりながらにやついている。
 
 
・・・全員ツンツンじゃねーか!!
 
 
失望しているサスケにはすぐ目の前で、
 
「ねえ、おれのことでしょ?」
「ばっかねー!サスケくんに決まってるでしょ!!」
 
といっているナルトとサクラのやり取りを知らずにいた。
 


短い話ですねえ。
どうでもええんじゃ!
などと思った方。すいません。

とりあえず書きたかったのは、『ある日の7班の光景』。
さりげない日常みたいな。

ときにはこんなほのぼのも書きたくなるんですよ。私でも。
多分、日頃いろんなこと書いてるから(笑)
その反動だと思われます。(おい)

結局この話は、『サクラちゃんはいつでもサスケ一直線』ってことを言いたかったのです。
決して、『サクラちゃんの一言でサスケは天国へも地獄へも行く』ということではないです。
はい。

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