☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 幻想天華 3 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今からたしか4年前頃。 7班は初めて、人殺しの任務を行った。 その任務で実際に相手を殺したのは、サスケだけだった。 嫌がっていたナルトも次の任務で2人を殺し、次第に慣れていった。 サクラも、何人かに手を下した。 カカシはそんな3人をみて、改めて感心する。 こいつらは、3人とも殺しにむいている。 特に手つきがいいのは、意外にもサクラだった。 サスケは力が入りすぎているし、ナルトはどことなく抵抗があった。 2人に比べて、サクラはどこか思い切ったところがあるようだ。 弧をかいて相手の首をかるクナイとサクラの手首の動きには、目を見張るものがあった。 才能。 そんな言葉がぴったりだ。 殺しの才能。 普段からサスケとナルトに劣等感を抱いていたサクラに、この才能は嬉しいはずだ。 劣等感の克服と、溢れる自信。 サクラはこの才能に、もっともっと磨きをかけるだろう。 さっそく任務が終了すると、カカシはサクラに声をかけた。 『お前は殺しが、あいつらよりもずっと上手いよ。』 サクラは黙ってカカシの言葉を聞いていた。 『上忍や暗部なんかじゃ、殺しの上手い奴を受け入れてくれる。よかったな。』 お前はすぐに昇進できるぞ。 サクラは薄く微笑むと、空を見上げた。 『カカシ先生。虹が出てるよ。』 『虹?』 カカシも上を仰ぐ。 そこには大きな大きな、里を跨ぐようにかかった虹。 『へえ。』 カカシは笑ってサクラの頭に手をおいた。 『よく気がついたな。』 サクラはカカシの顔も見ないで、答えるように笑った。 『私、幻術と殺しと・・・どっちの才能の方がある?』 カカシは一瞬目を細めてから、少し考える。 『そうだな・・・。』 サクラは相変わらず、虹を見ていた。 『才能でいえば今のところは幻術だろうが、場数をふめば、すぐに殺しの方が上手くなるだろう。』 『そっか。』 サクラは立ち上がると、そのまま歩き出した。 さよならも言わずに、サクラは立ち去っていった。
まだいまいちこの話の内容がよくわかりませんね(笑) そりゃそうでしょう。 私にもよくわかってないんだから(爆) そしてやっぱり短い。 いや、いいかなーと思って(何が) 性懲りもなく続きます。