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頭ん中

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「あー・・・暇ねえ・・・。」
「・・・本当だってばよ。」
7班の4人は、川原の草むらに仲良く寝そべっていた。

ぽかぽかと温かい日向に、サクラとナルトは満更でもなさそうだ。
カカシにしては何を思っているのかわからない。
とりあえず一番不機嫌であるのは・・・。


「・・・おかしい。」
「何が?サスケくん。」
のんびりしたサクラの声に、サスケはがばっと体を起こした。
「なんでこんなことになったんだ!!」


サスケの言い分も最もである。
本来いまの時間は、任務をしていたはずなのだから。
サスケはほとんど寝ているカカシに食って掛かる。

「おいコラ!なんでこんなことになったんだよ!」
「・・・んもー、しょうがないだろうが。ドタキャンされたんだからさー。」
カカシはめんどくさそうに寝返りを打った。


そう。この日7班にはあらかじめ予約してあった依頼がきていたのだ。
依頼者はうちは一族のサスケに一役かっていたらしい。
それを知っているサスケとしても、ドタキャンには我慢できなかった。

「あー、イライラする!」
「落ち着けってばよ。サスケ。」
「そうそう。しょうがないだろ。依頼者が風邪ひいたんだからさ。」


依頼者がサスケに期待していたからこそ、こうなったのだ。
つまり、依頼者はサスケの活躍を見たいのだ。
だが、自分が風邪をひいていてはそれができない。
相手としても仕方なくドタキャンしたわけだ。


「だからって!」
「いーじゃねーか。別に。」
特に関心なさそうに大欠伸をするナルトを、サスケはキッと睨みつける。
「このウスラトンカチ!ラーメンの事しか考えてないお前にはわからないだろうけどな!」
「んだとー!」
「落ち着きなさいよ。2人とも。」


本格的に喧嘩しそうな2人に、サクラは慌てて止めに入る。
せっかくこんなにのんびりできる日がきたのだ。
そこで大騒ぎをされては敵わない。


「・・・ちっ。」
サクラに言われてようやくサスケは大人しくなる。
だが、今度はナルトがむっとしている。

「ちょっと待つってばよ!ラーメンばっかり考えてるだなんて・・・!」
「黙れ。ナルト。」
「うごっ!」
声をあげるナルトにサクラは静かに鉄拳をかます。
やっと黙った(あまりの痛さに)ナルトに、カカシはにやにやと笑う。


「いやいや。ナルト。ラーメンのことばっかり考えてるっていうのは正解だろ。」
「あー!カカシ先生まで!ひどいってばよ!」
「いーかげんにしろっ!!」


起き上がるナルトに再びサクラの怒声が飛ぶ。
本当にやっと静かになったナルトに、サクラはため息をついた。
「私にしてみれば皆が何考えてるかなんて、まったくわからないわよ。」

その独り言に、カカシは小さく首を向けた。
「おれには、サクラが何考えてるのかの方がわかんないけどなあ。」
「一番わかんないのは先生よ。」


サクラは大きく空を仰ぎ見る。
青い空間がそこには広がっていて、サクラはそっと微笑んだ。
「そうねえ・・・皆の頭の中は・・・。」

ここはやっぱりギャグかしら?
サクラはぱっと3人に自分を指差しながら笑顔を言う。


「私のことでいっぱいとか!?」
「んなっ!!!」

なーんてね。
すぐそう言おうとしたが、思わずサクラは動きをとめる。
3人がびっくりするほど反応を示したから。


カカシは驚いたようにサクラを見つめる。
サスケは上半身を持ち上げてサクラを凝視する。
ナルトは目を丸くして口を大きく開け、やはりサクラの方に振り返った。

そして3人の顔は、揃いも揃って真っ赤になっている。


「えー・・・と。」
サクラは思わぬ反応に目を見張る。
「あ、あはははは。」
てっきりギャグをはずしたのかと思ったサクラは、顔を赤く染めて苦笑いをする。
行き場の無いギャグに、どう言っていいのかわからなかった。



「あ、あはははは。」
3人はつられるように引きつった笑いを浮かべる。
そしてまた沈黙が流れる。




「さ、さーて!草むしりでもするかってばよ!」
「あ、ああ!それがいい!体を動かすのが一番だ!」
「ううウスラトンカチにしては気の利いたことをいうじゃねーか!」


3人は慌ててその辺の草をむしりだす。
サクラはぽかんとした表情で3人を見つめる。
「・・・あの。」


「いやー!汗をかくって素晴らしいなー!」
サクラの言葉をさえぎるように、カカシがわざとらしく汗をふく。
もちろんその汗はさきほど違う意味でながれたものであったが。


「・・・みんな?」
「さあ、サクラもやるぞ!」
「おお!汗をかくって気持ちいいってばよ!」
サスケとナルトもブチブチと草を抜く。




サクラはおかしな行動をする3人に、困ったように首をかしげた。
「やっぱり、何考えてるんだかわからないわ。」




鈍感なサクラちゃんが書きたかったのです。
これは・・・総受けというのだろうか??

ちなみに「私のことでいっぱいとか!?」のセリフ。
たしか『花より男子』のつくしが道明寺に言ってたセリフ(たぶん・・・)
もちろんギャグで。その後道明寺が顔真っ赤にしちゃって、なんとなーく気まずく(?)なるんですよ。
・・・ごめんなさい。ちょっとうろ覚えです。


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